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背中の話し [日記・・・思い出話]

        【背中】
      (1)背の中央。背骨のあたり。また、背。
      (2)物の後ろにあたる部分。
      「本の―」

      ――を向・ける
      (1)物に対して、後ろ向きになる。
      (2)物事に対して、無関心な態度をとる。
      「世間に―・けて暮らす」




うら若き乙女の頃


気の置けない仲間の一人に  「背中がダンディ-に似てる」と言われた



ダンディー = セントバーナード犬


セントバーナード犬 = 成犬は標準で体高が65~90cm、体重は50~91kgほどにもなる


ダンディー = 体高が90cm 体重は90kgほどもあった


さて その背中がトイプードルほどの大きさであるわけはない


では 私の背中は・・・・・・・





さかのぼること 「背中が・・・・」と言われる前の事



劇団の稽古場の 向かいの一軒家にいるダンディ

強烈なにおいを放つ為 常日頃 勝手口の裏門によりかかり 一日を過ごす老犬

一間(90cm)ほどの鉄格子の門を 座椅子のようにして寄りかかると

門の幅いっぱいのそれは 犬の背中とはとうてい思えない

ささくれだった絨毯のように広い





夏だったように思う

日差しが強かったのかもしれない

いつもあまり気にかけないダンディーが気になり 呼びかけた

動くのが億劫で 普段動かないダンディーが

よりかかる角度を替え 振り向いた


はじめて見る顔 

!!でかい 想像以上にでかい 顔

遠近感をなくすほどのでかさとインパクトで

背中なんてむしろ小さく思えた


それ以来 ダンディーが気になりだした

あの1回きり 呼んでも振り返ってくれなくなった

背中をだけ見せ続けるダンディー



何を想い座り続けるのか

動かざること山の如し    

だんだん その大きな背中に勇気付けられてた

程なく老犬ダンディーは死んだ

最後まで背中だけを見せ続けて



仲間の言った言葉は 単にガタイのでかい私をからかったに過ぎないのだろう 

でも

びっくりした

そして少しうれしかった

なんだか 老舗の2代目を継いだかのようで・・・・・




怒らず ほくそえむ私に不思議がる仲間をよそ目に

風通しの良くなってしまった お向かいさんの裏門にチラッと目をやってみた



あれから20年

「2代目ダンディーの背中」

先代に恥ずかしくない背中になっているか? 

自分では見えないのがなんとも皮肉・・・・・それが背中なんだなあ




さて

悪友どもはというと

いまだに 会うと「ダ~ンディ~」といいながら人の背中をバシバシたたく

今は怒るよ!!  痛いから!!


                                ありゃりゃ






こんな素敵なサイト見つけました

ネスカフェ mug messenger


たった一言でも 想いがいっぱい伝わりそうな素敵なマグメッセンジャー

天国のダンディにも送れるかな?

さすがに天国へはメッセンジャーさんに酷ですね(笑)


NIPPONN人は寡黙が美徳! これもひとつ!

でも

言わないとわからないこと いっぱいあると思います

ちょっとおしゃれに 本音をちょっぴり入れて送りたいと思います



ネスレのサイトへJAMP!!!


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