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しょっぱい忘年会 [日記・・・思い出話]

今でこそ 平穏な毎日を規則正しく送っているが


20代はそこそこやんちゃに活動していた



年末近くなると思い出すのが


ひとつ年上で ダンサーだったのに行方がわからなくなって 

ナースになってた友人マサちゃんだ



今となっては 私が一方的になついていたのかと思う


相手にとっては 友人ではなく知り合い程度だったのかも    


しかも   私は世間知らずの 直球しかなげられない面倒くさい奴だったかもしれない


この文章をしたためながら 今どんどんそう思ってしまう




80年代はショーバブなるものがはやり マサちゃんはお店で踊るダンサーさんだった


演技も勉強したいと あるプロデューサーを介して 私のいた劇団へ飛び入り参加


肝のすわった性格で スパスパ気持ちのいい物言いで あっという間に役付に


不思議と嫉妬は無く 一瞬であこがれてしまった



私のバイト先とマサちゃんの家が近いこともあり  三日にいっぺんはあがり込んだ


お店にも行った    

普段のすっぴん顔と違い 舞台用に飾ったマサちゃんは別人で


たいして高級でないお店も  大舞台のような華やかさにかわり 圧倒された



しりあって最初の年末が近づき  

実家にも戻りたくないし 恒例の一人年越しのため食材を買い込み 準備万端


大晦日午後11時 めずらしくマサちゃんから電話  一人なら外で年越ししないかと・・・・


断る理由も無くでかけた


が 指定された場所は新宿・歌舞伎町の一角   

当時は携帯電話も持っておらず  大体の場所と店の名をたよりに歌舞伎町を歩いた


同じ場所を2度回り 一見さんでは見つけられないであろう入り口から店に入る


そこは 歌舞伎町らしからぬ JAZZをLPで流すBARだった 

海賊船をイメージしたのであろうか 

席は高低のある甲板のようにテーブルごとに個別の空間が保たれていた

その一番奥にマサちゃんはいた




もう酔っていた そして泣いていた

いつも穏やかだが 胸に秘める熱いものを感じていた私は

とうとう流れ出たものに触れるのだと  覚悟した


案の定  決意を聞いた


その日は朝まで飲んだ   私も酔いどれた   唱って泣いてわらって 別れた



その日以来行方がわからない

でもいなくなる気がしていた

実家の電話番号も知っていたがあえて探さなかった



10年ほど後ち

舞台稽古で捻挫した私は 新宿のとある個人の外科に行った

初診票を書きながら 何気に聞き覚えのあるハスキーボイスに気がついた


マサちゃんだった  


化粧はやや薄いものの あのハデな顔にナース帽が乗り コスプレにしかみえないマサちゃんだった


当然声はかけず 見つからないように 診察は受けずに病院を出た




失踪後 マサちゃんが私の劇団を紹介した とあるプロデューサーの愛人だったと知った

そして 芸能界の汚さに夢挫折したことも知った


そしてナースになってた



あの頃 世間知らずの私には  言えない事がたくさんあったにちがいない


そんなことも知らず・・・・・・・と 後悔した



全く違う世界で楽しそうにしているマサちゃんを 遠くから見守ることが


せめてもの 最初で最後に私がマサちゃんにしてあげられることだった



あの二人きりの忘年会を思い出すと  今でも鼻の奥がすこし しょっぱくなる 








なぜこんな昔のことを思い出したかというと

こんなHPみつけました

今は幹事さんも楽に忘年会企画できる世の中

foomoo【フームー】・・・・・ってなに
    答え:ホットペッパーがリニューアルし、生まれ変わったグルメサイト、それがFooMooなんだそう
さっそくチェック⇒フームー



忘年会支援金100万円

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昔は幹事といえば貧乏くじが当たり前

NETなんかない頃は電話帳で調べて

行ってみて びっくり!  なんだこれはってお店もありました

だから無難にチェーンの居酒屋ばかりで

年末には居酒屋メニューにも飽き飽き

foomooみたいなサイトがあれば

失敗なくおいしいお料理で楽しくおしゃれな忘年会できますよねえ

いい世の中になったものです


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